今日は父の日です。
今日は父の日にちなんで
よくある質問の
「父親の恩が感じられません」
についてお答えします。
仏教で、親の大恩を10に分けて、
親の大恩十種が教えられています。
これは、『父母恩重経(ふぼおんじゅうきょう)』に
説かれていることで
ユーチューブでも
こちらの再生リストからご覧頂けます。
これを聞きますと、
「親の大恩10種の内容は、
おおむね母親に関してのような気がするのですが、
父親には、母親ほど恩を感じる必要はないのでしょうか?」
という質問が起きてきます。
それについてお釈迦さまは、
「父母の恩の重きこと天の極まりなきがごとし」
といわれていますように
お母さんもお父さんも、空が無限に広がっているように、
限りのない大恩があると教えられています。
10の恩の中で一番最初の
懐胎守護の恩
にしても、
お母さんが懐胎されたとき、お母さんも大変ですが、
父親も実は大変心配しています。
そうですよね、
世のお父さまがた。
ところがこの親の大恩10種を聞かれた方の中には
うちの親にはあてはまらない所があるとか、
親としてのつとめを果たしていない
という人もあります。
そういう方は、大変な幼少時代を
過ごしてこられたのだと思います。
過去のことは変えられないのですが、
そういう人方でも、親の恩を知らされる方法が一つあります。
まずお釈迦さまは、父母恩重経の最初に
「一切の善男子、善女人よ、父に慈恩あり、母に悲恩あり。
そのゆえは、人の此の世に生るるは、宿業を因として父母を縁とせり。
父にあらざれば生れず、母にあらざれば育てられず」
(父母恩重経)
と説かれています。
「人々よ。私たちは、父と母に、大きなご恩があることを知らねばならない。
なぜなら、私たちがこの世に生を受けたのは、過去世の業力を因として、
父母を縁としてのことである。
父がいなければ、生まれることはできなかった。
母がいなければ、育つことができなかった」
ということです。
親がなければ、
人間に生まれられないのは
明らかです。
しかしながら
仏法は人間に生まれたときしか聞けませんので、
親がなく、人間に生まれることができなければ、
仏法を聞いて迷いの解決をすることもできないので、
両親には、大変なご恩があります。
そして、迷いの解決ができて、絶対の幸福になれば、
人間に生まれてよかったという生命の歓喜を獲て、
親のつとめを果たしていないどころか、
虐待を受けていたとしても、
そのマイナスとは比較にならない、
限りない喜びの身になれます。
その無上の喜びから、
この身になれたのも、
両親が人間に産んでくだされたおかげであったと
親の恩を知らされ、報わずにおれなくなります。
そのことをお釈迦さまは、
人身受け難し、今已に受く。
仏法聞き難し、今已に聞く。
この身今生に向って度せずんば、さらに
いずれの生に向ってか、この身を度せん。(お釈迦さま)
生まれ難い人間に生まれてよかった。
聞きがたい仏法を聞けてよかった。
もし今生に助からなければ、いつ助かることがあっただろうか。
危ないところを救われた。
といわれています。
生まれがたい人間に生まれ、
聞き難い仏法を聞けた今生に
絶対の幸福の身になれるところまで、
共に聞法精進させて頂きましょう。
ちなみに『父母恩重経』には、 お釈迦さまのオススメの親孝行の方法も 教えられています。
このビデオで言われていることは、
全部いいことですし、
父の日が過ぎてしまってもいいのですが、
ご縁のある方は、父の日にお父さんにプレゼントを贈るなど、
必ず何かするようにしてください。
ちなみにこのチャンネルでは、
私たちに深い関係のある仏教の教えの正味を
分かりやすく配信していきますので、
まだの方はぜひチャンネル登録しておいてください。
今回も、もし良かったら
高評価、コメントをお待ちしていますし、
今回の場合は父の日でもあるので、
さらにツイッターやフェイスブックなどで
シェアして頂ければと思います。
親の恩についてご縁のある方に広めて行きましょう。