こんにちは。長南です。
かなり秋になって参りましたが
いかがお過ごしでしょうか?
今回のテーマは、
「科学で幸せになれるのか?」
についてです。
私も科学は大好きで、
科学者になろうかと思って
大学では量子統計力学を学んでいたくらいです。
じゃあそれで幸せになれるのでしょうか?
結論から言うと、科学では幸せになれません。
こう断言されると、
なぜそこまで言い切れるの?
と思うのではないでしょうか。
科学が進歩して、非常に便利な世の中になったので
この勢いで科学が進歩していけば、
やがては幸せになれそうな気もするからです。
確かに、生活が便利になれば幸せな気がしますが、
便利で幸せなわけではありません。
それはなぜかというと、
科学は幸せかどうかは対象外だからです。
つまり、ざっくり言えば、
心のような、主観的で人それぞれ変わるものは、
科学の対象ではなく、
物質や運動など、客観的で誰が見ても
同じように数値化できるものが
科学の対象です。
だから「心理学」というと
科学なのかどうか怪しくなります。
さらには
「風邪をひくのはたるんでいるからだ!」
「気合いで治せ!」
などと根性論や精神論を持ち出すと、
「合理的ではない」
「非科学的!」
と思われてしまいます(笑)
根性や精神は、科学の対象外ですから、
まさしく科学的ではありません。
なぜ科学は心の問題は扱わないのかというと、
科学が急速に進歩し始めた、
17世紀の科学革命に原因があると
私は考えています。
古代では、精神的なものと物質的なものは
混然一体となっていました。
日本でいえば、
山にも川にも色々な
神がいるような感じです。
それが、ガリレオあたりから、
数値化できる物体を取り扱おうとし始め、
デカルトは、精神と物質を分けてしまいました。
「物心二元論」といわれています。
自然や世界を心と切りはなして
人によって受け止め方が変わる心は無視して
物質や機械的な運動など、誰が見ても
同じように数値化できるものだけを
取り扱うようにしたのです。
そのほうが単純ですから、
特に天文学や物理学など
その考え方がフィットして
急速に進歩しました。
こうして考え方が
大きく変わったことによって
科学革命が起こり、
科学は強力な力を持ち始めたのです。
そのおかげで、現代のような
便利な生活ができるようになったことは
精神と物質を分けた、大きな功績だといえます。
ところが同時に科学には、
心のことは取り扱わないですし、
科学で心のことを取り扱うと、
うさんくさくなるという特徴があります。
今回のテーマの「幸せ」というものは、
心で感じるものなので、
科学の対象外となるのです。
そのため、科学では
こういう現象の原因が解明されれば幸せになれるのか
こういうテクノロジーが発達すれば幸せになれるのか
などは、考えていません。
ただただ色々な現象の原因を解明しているだけです。
20世紀最大の天才科学者といわれるアインシュタインが、
宗教なき科学は不完全である」
と言っていますが、
不完全どころか、非常に狭い領域しか
取り扱えないのです。
ですから、どうすれば幸せになれるのかも
科学では分かりません。
科学が進歩して幸せになれるかどうかは、
科学以外の領域で考えなければならないのです。
では、「本当の幸せになるにはどうすればいいか」
という問題は、何が取り扱っているのかというと、
最初からそれを目的としているのが、
2600年前にお釈迦さまが説かれた仏教です。
仏教には、すべての人が本当の幸せになれる道が
教えられていますから、
アインシュタインも、
現代科学に欠けているものを埋め合わせてくれるものが
 あるとすれば、それは仏教です

と言っています。
仏教には本当の幸せになる方法
が教えられていますので、
共に学ばせていただきましょう!
……とはいえ、考えてみると
仏教といっても現代の日本では、
葬式や法事を行うのが本職のように
なっていました。
人々を本当の幸せにする教えは
よほど力を入れて学ばないとわからない状態に
なっています。
もう一般の人にはほとんど無理なレベルです。
そこで、私が学んでだんだん分かってきましたので、
本格的な仏教の教えを、
どんな人でも手の届くものにしたいと
私は考えています。
また色々なコンテンツをお届けしていきますので
ぜひ共に仏教に教えられる本当の幸せを
学ばせていただきましょう。